あらすじ/作品情報
私は“男”なのに、肉体(いれもの)が裏切った――。生まれたときから自分の「性」に違和感を持っていた、元総理大臣の長女・賛子(あきこ)。初めて生理がきたときのショックは重かった。身体が心を裏切るならば、いっそ死んでしまいたかった。そんなとき、インターネットで知った「性同一性障害」ということば――。“僕”の世界は広がった。だけど、“僕”の自由は、この家のどこにもなかった……!! 「偏見・差別のない世界」を願う巨匠・庄司陽子が人間愛をこめて描き出す、性同一性障害(=G. I. D. )の物語!!